遅延型アレルギー検査について
渋谷区恵比寿にある恵比寿内科クリニックでは、遅延型アレルギー検査をはじめとする各種検査を実施しております。小さな不調から大きなお悩みまで、お気軽にご相談ください。
アレルギーについて
アレルギーと呼ばれる疾患は、大きく分けて以下の3つのタイプがございます。
- ① 即時型アレルギー(じんましん、花粉症、花粉症皮膚炎、口腔アレルギー症候群、アレルギー性気管支喘息など)
- ② 遅延型(食物)アレルギー
- ③ 接触皮膚炎(金属アレルギーなど)
①即時型アレルギーとは
「原因となる食物、花粉などを摂取・接触することによって、じんましんや鼻炎、眼のかゆみなどといった反応が比較的すぐに出るアレルギー」です。
メカニズム
即時型アレルギーをお持ちの患者さんの体内では「IgE抗体」と呼ばれる物質が過剰に作られていることが多いです。これにより免疫のシステムが過剰に働いてしまい、特定の原因物質に対してアレルギー反応と呼ばれる激しい症状が出てしまう、というメカニズムが判明しています。
即時型アレルギーに関しては、場合によっては命に危険を及ぼす「アナフィラキシーショック」と呼ばれる激しい反応を起こす可能性もございますので、注意が必要です。
※特定のアレルゲンに対してアナフィラキシーショックを起こしたことのある患者さんには、当院ではエピペンRを処方しています。まずは医師へお気軽にご相談ください。
口腔アレルギー症候群について
代表的な即時型アレルギーである花粉症をお持ちの患者さんの中には、「トマトやナスなどの果物・野菜を生食すると、唇や口の中がかゆくなる、いがいがする、腫れる」等といった症状を訴える方が一定数いらっしゃいます。
これは、花粉の持つアレルギーの原因物質(アレルゲン)とよく似た構造のものが野菜、果物などにも含まれているために生じているアレルギー反応の一種です。「口腔アレルギー症候群」と呼ばれます。
気になる症状がおありの方は、お早めに医師へご相談いただくことをお勧めいたします。
②遅延型アレルギー(食物過敏症)とは
「原因となる食物を摂取した後、6時間~48時間以上経過してからアレルギー症状が出る」ことが遅延型アレルギー(食物過敏症)の特徴です。
遅延型アレルギー(食物過敏症)は、食べてから症状が出るまでの時間差があり、症状も多岐に渡るために、ご自身ではなかなか原因に気付きにくいことも多いです。
遅延型アレルギーの代表的な症状
- (アレルゲンの特定できない)皮膚炎、湿疹、じんましん、にきびなど
- 片頭痛
- 鼻詰まり
- 口腔内のびらん
- 消化不良、吐き気、嘔吐
- 過敏性腸症候群
- 便秘、下痢
- 喘息
メカニズム
また、遅延型アレルギーはそのメカニズムに関しても即時型アレルギーとは異なり、「IgG抗体」という物質が関与していると考えられています。(逆に先ほどの「IgE抗体」は遅延型アレルギーには関与していないとされています。)
このIgG抗体が関与するアレルギーのメカニズムに関してはいまだ未解明な部分が多く、人によっては「IgG抗体は反応している(遅延型アレルギーは出ている)のにIgE抗体は反応しない(即時型アレルギーは出ない)食品」や、その逆の食品なども存在する場合がございます。
自分の体質を知るための「アレルギー検査」。何を調べているの?
一般的に、病院で「保険適用のアレルギー検査」を受ける場合、多くは「IgE抗体」について調べる検査となっています。
したがって、遅延型アレルギーをお持ちの方がこのアレルギー検査を何度受けてもすべて陰性で、原因が全くわからない、などといったケースもございます。
しかし当院では、そのような患者様のために「IgG抗体」についてお調べする2種類の検査を導入しております。
保険適用外の検査にはなりますが、ご興味をお持ちの方はお気軽に医師へご相談くださいませ。
IgG食物過敏症セミパネル
- 乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)
- 肉類(牛肉、豚肉など)
- 穀物(小麦、米、そばなど)
- ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ、大豆など)
- 野菜/フルーツ(リンゴ、バナナ、ニンジン、トマトなど)
など、計120項目の食品についてのアレルギー反応をチェックできます。
詳しくは診察の際に医師からご説明いたします。
IgG食物過敏症フルパネル
上記の検査(セミパネル)でチェックできる120種類の食物を含んだ、
さらにバラエティに富む219項目の食品についてのアレルギー反応をチェックできます。
多様化する食生活に対応した検査となっています。
詳しくは診察の際に医師からご説明いたします。
※こちらの検査は、少量の血液を採取して行います。
アンブロシア株式会社の協力のもと、米国シアトルの検査センターへ送付いたします関係上、検査結果が判明するまで3~4週間程度お時間をいただくこととなります。
あらかじめご了承くださいませ。
【リスク・副作用】
採血を行うため、まれに痛み、腫れなどの副作用が生じる可能性がございます。ご不安な方はスタッフまでお気軽にご相談ください。
【医薬品医療機器等法上の承認(未承認医薬品等であることの明示)】
当院で行う遅延型アレルギー検査については、医薬品医療機器等法上では国内で承認されておらず、自由診療となります。
【入手経路等】
日本の代理店であるアンブロシア株式会社の協力のもと、検査キットを入手しています。 当院で採血を行い、アンブロシア株式会社が米国シアトルの検査センターへ送付いたします。(日本では、未承認医療機器を医師の責任において使用することができます。)
【同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等の有無】
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
【諸外国における安全性等に係る情報】
重篤な副作用等の報告はありません。
恵比寿内科クリニックでは
経験豊富な医師が丁寧に対応いたします。
遅延型アレルギー検査をはじめとする各種検査について、ご不明な点や聞いておきたいことなどがございましたら、お気軽にお申し付けください。
恵比寿近郊にお勤めされている方や学校に通われている方は、JR・日比谷線恵比寿駅より徒歩1分の恵比寿内科クリニックにご来院ください。